塾長ブログ

2022.01.10

適応力(塾報12月号より)

◇今年5月末に導入しました電子黒板には通常、成績表や出席状況がわかる一覧表を映し出しています。メインのパソコン画面をモニタリングしているものですが、出席カードをバーコードリーダーに読み取らせた段階で、その日の練習内容や課題がひとりずつ表示されます。また別のモニターには座席が表示されていて、教材は教室前方と後方に配置していますので、どこに座ってどんな教材を準備し、何の練習をするかがわかるようにしています。
 大会や試験の後など、練習内容がそれまでと大幅に変わる場合は、全員が着席した後に一斉に指示をしますが、通常は生徒自身が必要な情報を見て、判断して、練習開始に備えます。
 生徒によっては最初は全く対応できないこともありますが、日を追う毎にできることが増えていきます。出席人数により、着席場所や練習内容が急きょ変更になる場合でも、生徒の皆さんは見事に対応しています。対応できない生徒は質問に来ますが、質問にはすぐに答えずに「周りの人がどうしているか見て真似をしよう」と提案にとどめておくことで、生徒の対応能力を伸ばすように心がけています。
 「今日は何をしますか?」「今から何をしますか?」との質問に答えるのは親切かもしれませんが、同時に過保護にもなりかねないことを常に意識しています。
◇プリントの在庫を切らすことがないように気をつけてはいるものの、確認漏れや一時的に使用数が急増して在庫切れを起こす場合があります。使おうと思ったときにプリントが無いという状況を防ぐために、最後の1枚を取ったり、残り少ないことに気づいた時には報告をしてもらうようにある授業で呼びかけたところ、数名の生徒がすぐに反応してくれました。別の授業でも同様の報告をしてくれる生徒が出てきました。準備不足を恥じなければならないのですが、少しうれしい気持ちがあることも白状します。
◇あんざんチャンピオン大会のときに、配布したプリントが1枚不足したことがありました。最初に不足に気がつくのは最後尾から一つ前の座席に座っている生徒ですが、その生徒がすぐに私の元にやってきて不足していることを告げました。小学2年生です。1枚足りないとなったとき、後ろを振り向いて「無いよ」といってもとがめられる年齢ではなく、むしろそういった対応をする人も多いと思いますし、今まで何度となくそういう光景を目にしてきましたが、その生徒は違いました。最後尾の生徒は安心したことと思います。最後尾の生徒の心の中に何かが芽生えることも期待しています。
◇初歩問題集を終了すると、かけ算の習得に入るまでに「J1」という問題を使ってグループになってしばらく練習をします。
 J1ではそれまで初歩教材をひたすら進み続けるという“自分だけの世界”で完結していたときとは全く違った時間を過ごすことになります。
 ここでは、技術を伸ばすことはもちろんですが、練習のやり方やグループでの動き方、他の生徒への配慮など、社会性を身につけていきます。交換採点の方法などを生徒同士が教え合う光景もみられます。先に計算を終了した生徒が他の生徒の分まで解答を準備して待っていたり、プリントを交換する場合はまだ計算している生徒の邪魔にならないように配慮したり、過去自分が戸惑った経験をさりげなく相手に伝えて注意を促したり……
 教室では多くの観点からJ1練習はとても大切な機会だと位置づけていて、生徒たちの一挙手一投足を見逃さないようにして指導しています。
 伸びていくための心構え・身構えを身につけ、少しばかりの成就感や挫折感をたくさん経験してたくましく成長していくお手伝いをしていきます。

 

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