塾長ブログ

2026.02.25

5の書き方(塾報2月号より)

 数字の5。たかが「5」ですが、されど「5」で、少し考えることがあります。
 5の書き順を間違えている生徒をたまに見かけます。
 間違いを見つけるたびに指摘し、直らなければ練習前にも注意すべき事柄として伝えることがありますが、それでもなかなか直りません。正しい書き順で書いても間違えた書き順で書いても、できばえや工程に違いがないためでしょうか。
 お子さんが数字の「5」の書き順を間違えているのを見つけたとき、「まだ小さいから大丈夫」「読めれば問題ない」と思われるかもしれません。けれども、こうした小さな基礎基本の積み重ねは、実はその後の学びや姿勢に少なからず影響を与えることがあると考えます
 数字の「5」は、たった二画です。しかし、正しい書き順で丁寧に書こうとする経験は、「決まりを守る」「順序を大切にする」「面倒でもきちんとやる」といった姿勢を育てます。これは単に字を上手に書くためだけの練習ではありません。物事には順序があること、基本を大切にすることが、自然と身についていく大切な機会なのです。
 学習はすべて、基礎の上に積み重なっていきます。算数でも、国語でも、スポーツでも同じです。土台がしっかりしていれば、その上にどんなに高い建物を建てても揺らぎにくくなります。反対に、土台があいまいなまま進むと、どこかでつまずきやすくなります。数字の書き順という一見小さなことも、「基礎をおろそかにしない」という心の習慣を育てる大切な土台の一つです。
 また、小さな約束を守る経験は、自分との約束を守る力にもつながります。「正しく書こう」「もう一度やり直してみよう」と思える子は、やがて「最後までやり抜こう」と考えられるようになります。こうした姿勢は、将来の学びだけでなく、仕事や人間関係においても大きな力となるでしょう。
 もちろん、厳しく叱る必要はありません。大切なのは、親が穏やかに「こうやって書くんだよ」と伝え、できたときにはしっかり認めてあげることです。子どもは、認められることで自信を持ち、もう一度挑戦しようという気持ちになります。繰り返しの中で、正しい形と順序が自然と身についていきます。
 子育ては、特別なことの連続ではなく、こうした日々の小さな積み重ねの連続です。数字の「5」を丁寧に書くことも、その一つにすぎません。しかし、その小さな一歩が、「基本を大切にする人」に育つきっかけになるかもしれません。

 小さなことを大切にする姿を、親が根気よく示していく。その積み重ねが、子どもの未来を静かに、しかし確かに支えていくと思います。 

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