塾長ブログ

2026.01.26

言霊(塾報1月号より)

 体が食べたり飲んだりしたもので作られるように、心は言葉によって作られる側面があります。
 「考えは言葉となり 言葉は行動となり 行動は習慣となり 習慣は人格となり 人格は運命となる」これはイギリスの政治家で同国第71代首相のサッチャー氏による有名な言葉です。自分自身が発する言葉で人が作られていくことをわかりやすく伝えています。
 また、自分以外の人間の言葉によっても心は作られていきます。否定的な言葉ばかりをぶつけられて一生を過ごす人と、正しい評価に基づいて肯定的な言葉をたくさん浴びて一生を過ごす人とでは、心の持ちようはずいぶんと違うものになります。
 子どもたちは、自分はどんな人間なのか、どんな価値があるのかを自分自身の言葉や行動、あるいは周囲のそれらを基にして作り上げていきます。そういった意味において、言葉は心の成長のための栄養素になります。
 日本には古代から「言霊」という考え方があります。言葉には魂が宿り、発した言葉どおりの現実を引き寄せる――そんな思想です。迷信のように聞こえるかもしれませんが、子育ての中では、この言霊の力を実感する場面がたくさんあります。
 私たちは毎日、当たり前のように言葉を使っています。
「おはよう」「いってらっしゃい」「早くしなさい」「どうしてできないの?」「あなたならできるよ」「失敗しても大丈夫」
「よく頑張ったね」「いったい誰に似たの」「あ~あ」
 完璧な人間などいませんから、言わなくてもいいことを言ってしまって失敗することは誰しも経験することです。励ましたつもりが全く伝わらず反感を買うことだってあるかもしれません。
 人間は見た目で決まるものではないと励ますつもりの「人間は顔ではない」と言うべきところを「人間の顔ではない」などと言おうものなら今後百年は口をきいてくれないでしょう。たった一文字の言い間違いが場を修羅場と化すのです。
 言葉は時にどんな寒さをも防ぐ暖かい毛布のような役割を持つこともあれば、強烈な刃となって他者を傷つける凶器になることもあります。他者だけでなく自分自身に向くことすらあるものです。
 昨年10月号の塾報では『発言』についていくつか例を書きました。具体的な言葉だけではなく、生徒の答案にも表情にも発言があるというものです。
 挑戦する気持ちがこもった『答案発言』や、最高の力を出そうと集中する『表情発言』。これらの発言にも「言霊」の思想はきっちりと息づいています。
 すべての生徒のすべての答案に目を通しますが、答案は雄弁に語ります。時に、生徒自身の感想よりも真実を語る場合すらあるほどです。表情にいたっては言うに及びません。真実でないことを口に出しているときは、手は落ち着きなく動き視線は合いません。反対に最高点を出したときは、私とずいぶん距離があっても「最高点オーラ」を感じるものです。毎日毎時間、前向きな答案や表情を続けていれば「言霊」の影響は計り知れないでしょう。
 今年も子どもたちが失敗を恐れることなく安心して一歩を踏み出すことができる場所作りを目指していきます。その決意を言葉にし、私も「言霊」の力を信じようと思っています。

コメント

コメントフォーム

ACCESS{アクセス}

教室名 星の郷総合教室
所在地 〒576-0022
大阪府交野市藤が尾4-6-10
電車の場合 JR片町線星田駅、または、京阪電車河内森駅から徒歩15分
自動車の場合 第二京阪道路交野南インターチェンジから5分、交野北インターチェンジから10分
国道168号線西川原交差点を西に入り、1分